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電気的入力で磁気的応答が現れる電気-磁気交差現象は、物性物理学の大きなテーマで ある。この中で最も良く議論されているのは、電場入力で磁化が現れる「電場」誘起磁性である。電気-磁気交差現象としてはこの効果以外にも、「電場」誘起磁性に相補的な現象である「電流」誘起磁性現象などが原理的に考えられるが、この「電流」誘起磁性の議論は界面・表面の二次元電子系でのRashba-Edelstein効果としての議論が主で、バルクの物理としての実験検証は少なかった。このような状況で、我々は単体Teにおける電流誘起磁性の実験検証を行ってきている[1,2]。
本発表では、一般の結晶構造ならびに単体Teの結晶構造において、高次の効果も含めてどのような電気磁気効果が許されるかを整理しつつ [2]、Teにおける電流誘起磁性の実験観測の結果について紹介する予定である。また、時間が許せば、得られた実験結果と近年理論的に提案されているOrbital Edelstein効果[3]との関連についても議論を行いたい。
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更新日:2021.06.25