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単体Teにおける電流誘起磁性とその実験検証

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日程
2021年7月28日(水)
時間
14:00-15:00
場所
Zoom*による開催(URL は下記をご確認ください。)
講師
伊藤 哲明 教授(東京理科大学 理学部)
お問い合わせ先
連絡教員:物理学系 佐藤 琢哉(内線2716)

量子物理学・ナノサイエンス第321回セミナー

概要

電気的入力で磁気的応答が現れる電気-磁気交差現象は、物性物理学の大きなテーマで ある。この中で最も良く議論されているのは、電場入力で磁化が現れる「電場」誘起磁性である。電気-磁気交差現象としてはこの効果以外にも、「電場」誘起磁性に相補的な現象である「電流」誘起磁性現象などが原理的に考えられるが、この「電流」誘起磁性の議論は界面・表面の二次元電子系でのRashba-Edelstein効果としての議論が主で、バルクの物理としての実験検証は少なかった。このような状況で、我々は単体Teにおける電流誘起磁性の実験検証を行ってきている[1,2]。

本発表では、一般の結晶構造ならびに単体Teの結晶構造において、高次の効果も含めてどのような電気磁気効果が許されるかを整理しつつ [2]、Teにおける電流誘起磁性の実験観測の結果について紹介する予定である。また、時間が許せば、得られた実験結果と近年理論的に提案されているOrbital Edelstein効果[3]との関連についても議論を行いたい。

  • [1]T. Furukawa et al., Nat. Commun. 8, 954 (2017).
  • [2]T. Furukawa et al., Phys. Rev. Research 3, 023111 (2021).
  • [3]T. Yoda et al., Sci. Rep. 5, 12024 (2015); T. Yoda et al., Nano Lett. 18, 916 (2018).

本 ZOOM セミナーに参加されます場合には、事前に下記より登録を済ませてください。 https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZ0kdu-srz4qE9ZkxDecKopRsiwykCgJMXgQ

ご来聴を歓迎いたします。

  • 量子物理学・ナノサイエンス先端研究センター 主催
  • 東京工業大学理学院・物理学系 共催

更新日:2021.06.25

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