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メルボルン大学生とポストコロナ時代のモビリティとロジスティクスをテーマに議論
東京工業大学はオーストラリア・メルボルン大学との交流プログラムとして、「ウインタープログラムBIRD」を2022年2月10日から21日まで開催しました。BIRDは、2020年度に「Bringing Ideas in Remote Discussion=アイディアが飛び交う遠隔議論」として始めたオンラインプログラムです。従来のウインタープログラムは、本学協定校であるメルボルン大学をはじめオセアニア地域周辺の大学から留学生を受け入れるプログラムでしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、前回に続きメルボルン大生と東工大生の遠隔交流プログラムとして実施しました。今回は東工大から学士課程6名、メルボルン大学から学部生7名が参加し、「ポストコロナ時代のモビリティとロジスティクス」というテーマで意見を交わし、最終日に成果発表を行いました。
ウインタープログラムが始まる前の事前学習では、リベラルアーツ研究教育院の小泉勇人准教授が、英語を話すための自習方法として、じわじわと効き目が表れる長期型学習と、即効性のある短期型学習を紹介しました。受講した学生たちは、メルボルン大生との英語での議論に備えるべく、交流が始まるまでの期間、練習に励みました。
BIRDは下記の4つのパートからなるプログラムです。
プログラム前半に行われたアイスブレイクでは、4名のティーチングアシスタントが進行役となり、初対面の学生同士が打ち解けられるようゲームを実施しました。続く講義パートでは、下記の5講義が配信されました。
プログラム後半は、学生13名が3つのチームに分かれ、講義中に講師から出された課題をいくつか選び、その解決に向けて議論しました。各チームの学生はティーチングアシスタントに助けられながら発表に向けて意見をまとめ、最終日にそれぞれが独自の調査結果とアイディアを発表しました。修了式では、参加学生全員に髙田潤一副学長(国際連携担当)からプログラム修了証書が授与されました。休憩時間には、2名の東工大参加者が、オンラインキャンパスツアーをライブで実施し、メルボルン大生に大岡山駅周辺や学内施設を案内しました。最後に最優秀発表賞と最優秀質問賞の受賞者を選ぶ投票結果が発表されました。
今回のBIRDプログラムの主な目的は、様々な先生方からのロジスティクス・モビリティ関連の講義を受け、それに基づいて新しく自分たちの提案をグループに分かれて模索しようというものでした。しかし、それ以外にもアイスブレーキングでの自己紹介クイズやワードウルフ、Slackでのやり取り、東工大のオンラインキャンパスツアーなど、メルボルン大学の学生たちとのコミュニケーションの機会を楽しめて、とても良い体験ができたと感じています。講義や企画の準備をしてくださった先生方、グループワークの手助けをしてくださったTAの皆さん、ありがとうございました。
プログラムを通して、文化の違いの中にある共通した部分に気づくことができました。グループワークでは、メンバーの「それぞれ異なる文化」と「共通の意見・見方」を組み合わせることで、より考えを深められたと感じています。また、休日に行ったテーマパークの話など、授業以外の話ができたことで距離を縮められました。今回はオンラインプログラムでしたが、英語力を高めていつかメルボルンに行き、メンバーと再会したいです。
BIRDは、今年全く初めての話題を議論する私にとって、とても刺激的で有益なプログラムでした。講師の方々とTAの皆さんはすばらしく、親切に対応してくださいました。チームの課題は友達作りに役立ちました。この機会に新たな友人と新たな学びを得たことを嬉しく思い、感謝しています。