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内海信幸准教授が水工学論文賞を受賞

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2024.12.26

土木・環境工学系の内海信幸 准教授(土木工学コース 主担当)が、土木学会 水工学委員会 水工学論文賞を受賞しました。

今回の受賞は、内海准教授が共著者として土木学会論文集(第80巻16号)に掲載した論文「雨量計観測から降水強度を算出する手法の改良―ディスドロメータを用いた検証―」によるもので、主著者である長崎大学の瀬戸心太 准教授、共著者である宇宙航空研究開発機構の久保田拓志 研究領域主幹とともに受賞しました。

水工学論文賞は、前年の水工学講演会で発表し土木学会論文集に掲載された約200編の論文のうち最も優秀な論文1編に授与されるものです。表彰式と筆頭著者の長崎大学 瀬戸心太 准教授による受賞講演が、2024年12月2日、富山県民会館で開催された第69回水工学講演会の開会式にて行われました。

気象庁などで使われている転倒ます型雨量計の観測から1分間などの短時間における降水強度を精度よく算出することは従来の手法では困難でしたが、本論文において内挿法と呼ぶ手法を開発し精度を大幅に改善しました。これにより、地上レーダと雨量計を合成した高時間分解能の降水プロダクトを作成することや、人工衛星搭載センサにより観測された降水強度を雨量計により検証することが可能となりました。将来的に、降水の観測・予測精度の向上を通して、河川管理や防災に貢献することが期待されます。

 授賞対象論文

瀬戸心太, 内海信幸, 久保田拓志, 雨量計観測から降水強度を算出する手法の改良 ―ディスドロメータを用いた検証―, 土木学会論文集, 2024, 80巻, 16号
DOI: https://doi.org/10.2208/jscejj.23-16040別窓

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