教育
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土木工学コースでは、技術と環境との関係を理解し、土木工学に関する高度な専門知識と技術、ならびに、豊かな教養と国際コミュニケーション能力を修得して、リーダーとしての自覚を持った国際的にも活躍できる技術者・研究者を養成したいと考えています。大学院課程は、その基盤となる学問分野を高度な水準で教授する「講義科目」と、高度技術者・研究者として必須の知識と素養を身につける「研究指導」によって構成されています。
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従来型の土木工学の細分野を、持続可能社会システム分野(地球規模および地域に固有の環境問題解決のための理論と技術)、社会安全システム分野(自然災害に対して強靭な都市・地域の構築に関する理論と技術)、次世代インフラ・空間分野(ICTによる安全・快適で,環境に負荷の少ない次世代インフラの実現に関する理論と技術)を柱に再編し、環境調和型持続的未来社会の実現に向けた研究を推進しています。
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大学院課程では、専門性を高めることに目が行きがちですが、修士課程では、幅広い科目の履修により、その幅を広げることを推奨しています。また,博士後期課程では、土木工学分野の最新研究を知り、専門を異にする学生が共同して実施するプロジェクトなどを通じて、幅を広げる機会を提供しています。
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土木工学コースでは、大学院生の20~30%が主に協定校へ派遣交換留学しており、コースとしてもこれを推奨しています。また、フランスの国立土木学校であるポンゼショセ(École Nationale des Ponts et Chaussées、現École des Ponts ParisTech)とのデュアル・ディグリー・プログラムに参加し、両校で修士号を取得する機会を提供しています。
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修了生の就職先は、社会基盤施設の建設に関わる建設会社や建設コンサルタントはもちろんのこと、土木工学は公共のための学問であることから、国土交通省をはじめとする中央官庁や地方公共団体、鉄道・高速道路・エネルギー・通信といった社会基盤の整備・運営に関わる企業などが比較的多くなっています。また、国際機関(JICAや開発銀行等)において海外で活躍する卒業生の数も増加しています。