教育
1
人類の文明社会の発展を支えた知識と技術の集積が、土木工学(シビル・エンジニアリング)と呼ばれる学問の原型です。高度な科学技術によって利便性の高い社会が構築された反面、種々の環境問題が顕在化し、単にローカルで短期的な利便性を求めるだけでは、安全、安心で心豊かな社会を維持できなくなっています。このような現代の諸問題に応えることができるのが、土木・環境工学であると私たちは考えています。
2
土木・環境工学は、将来の地震や津波、水害から人の命や社会生活を守り、環境汚染を防ぎ、快適で安全・安心な、まちや国をつくることを支える学問です。学士課程では、講義で基礎科目の理解の徹底に重点を置き、応用分野については、プロジェクト演習、実験、インターンシップ、特別講義、セミナー、学士特定課題研究・プロジェクトなどを通して触れるように組まれています。
3
講義では基礎科目の理解の徹底に重点をおいている一方で、プロジェクト演習科目、実験科目といったグループ作業を伴う実習系科目では基礎理論の応用を通じた理解の深化や、創造性、コミュニケーション能力などの向上を目指します。将来、環境と調和した持続可能な社会をデザインし創り上げてゆくエンジニアになるための能力を涵養することを目指しています。
4
君たちの世代には国際力が必要です。日本の企業も世界に向き合わないと生きていけません。これは海外で活躍しようとする技術者だけの問題ではなく、国内で仕事しようとする技術者にとっても重要な問題です。土木・環境工学系では、土木工学英語、海外大学の学生とのコンペティション、海外体験研修制度など、国際力強化を目指した特色あるプログラムを実施しています。
5
学士特定課題研究、学士特定課題プロジェクトでは、学生は研究室に所属し、研究・プロジェクトを通じて土木・環境工学の最先端に触れることになります。教員や多くの留学生を含む大学院生との密なディスカッション、国内外の一流の研究者・技術者との交流を通じて、切磋琢磨していきます。