数理・計算科学系 News

TSUBAMEスーパーコンピュータが拓く、分野横断型大規模シミュレーションの未来

インタラクティブなコンテナ協調型シミュレーション基盤で社会課題解決を加速

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2025.07.22

東京科学大学(Science Tokyo)総合研究院 スーパーコンピューティング研究センターの遠藤敏夫教授らの研究グループは、東京科学大学と富士通株式会社(以下、富士通)による「富士通次世代コンピューティング基盤協働研究拠点」(富士通スモールリサーチラボ)において、コンテナ協調型 [用語1] の複雑なシミュレーションを大規模かつインタラクティブに実行するための革新的な基盤技術を開発しました。Science Tokyoが保有するTSUBAME4.0スーパーコンピュータ(以下、TSUBAME4.0) [用語2] 上でその効果を実証した結果、社会課題を解決するための施策探索中に必要となる、大量のシミュレーションの総実行時間を、従来方式に比べ1/9に高速化することに成功しました。


この技術により、社会課題解決に向けた施策探索が飛躍的に効率化され、製造、物流、都市サービス設計など、さまざまな分野におけるサービスの高度化とデジタル社会の発展に貢献します。


本成果は、7月23日に東京・日比谷国際ビルコンファレンススクエアで開催される産学連携イベント、Science Tokyo設立記念「International Open Innovation & Startup Symposium(IOI&SS)」にて、発表技術に関するブース展示を予定しています。


用語説明

[用語1] コンテナ協調型:クラウドシステムなどで動作するプログラムは、機能ごとに分割され、コンテナと呼ばれる実行環境を複数用いて協調動作させることが多く、これをコンテナ協調型と呼ぶ。

[用語2] TSUBAME4.0:東京科学大学で2024年4月に稼働したスーパーコンピュータ(スパコン)で、世界46位の計算性能を持つ(2025年6月現在)。その主要部は240台の計算ノードから成る。


詳しくは、下記 Science Tokyo ニュースをご覧ください。

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