教育
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1970年、日本に初めての「情報科学科」が東工大で産声を上げました。数理・計算科学系は、この情報科学科の流れをくむ系であり、数理的基礎と情報関連技術を学問領域とすることで、情報や計算の「原理」と「方法」に迫ります。
数学やコンピュータ、それらの実用的な活用などに興味が強い人が、次世代の核となって活躍できる人材へと成長をしていく場所となっています。
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数理・計算科学の学士課程カリキュラムには、「数学」「応用数理」「計算機科学」の3分野がバランスよく配置されています。「数学の基礎理論の解析にコンピュータプログラムを使ってしまおう」、そんな柔軟な発想に結びつくのも、3分野を同時に学ぶことができる数理・計算科学系ならでは。
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研究室は、「数学」「応用数理」「計算機科学」のそれぞれに最先端の特色を持っています。授業でバランスよく学んできた3分野のベースに、学生自らの視点がプラスされることで、数理科学・計算機科学のフレッシュな研究が始まります。また、各研究室に配属される4年目の学生は、研究室あたり3人ほど。研究仲間ととことん議論する時間も格段に増えてきます。
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演習室にあるコンピュータ(Mac)で実際に動くプログラムを組みながら、プログラミングの基礎を学びます。計算機科学概論では学術界と産業界の両方で注目を集めているScala言語を用いて条件分岐や再帰的な計算を学び、計算機科学第一では関数呼び出しの仕組みなど、プログラムが計算機によってどのように解釈され実行されるかを学んでいきます。また、計算機科学第二ではJavaを始めとするオブジェクト指向プログラミング言語によりクラスの設計法を学んでいきます。
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数学を志して入学した後に、やりたい数学はここにある、と知って数理・計算科学系に進学した先輩がたくさんいます。高校の数学を自然に延長して深めた研究は、実は数理・計算科学系にも多いのです。国際的な大学対抗プログラミングコンテストで活躍した先輩もいます。プログラミング経験者はもちろん、興味はあるけれどもやったことがないという人でも大丈夫です。