未来

4K映像配信という新たな夜明けに挑む

NTTソフトウェア株式会社
メディア&モバイル事業部 第一事業ユニット 主任エンジニア補

重田 尚孝 さん

重田 尚孝さん

現在の仕事について教えてください。
高精細映像(4K映像)を配信するシステムの開発に携わっています。4Kのような高精細映像の配信は現在の映像配信規格では難しく、新しい映像配信規格が考案されています。私が携わるシステム開発でも、その新しい規格を用いています。
当該の規格はまだ黎明期であるため、実際にシステムで利用するためには課題もあります。その課題をどのように解決していくかが難しくもあり、面白いところでもあると思います。また最先端の規格にいち早く触れることができることも、現在の仕事の魅力と考えています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
システム開発の仕事では、期間が短い、技術的に難しいなどの課題に直面することがあります。大学の研究でも課題にぶつかることがあり、個々の課題を解決していく中で、課題を解決する力が磨かれると思います。研究者になるつもりがないのだとしても大学の研究をする過程で学んだことは仕事をする上での力になります。また、学部時代にある程度のプログラミングを経験したり、Windows以外のマシンを使ったりすることで、一般的な方よりもコンピュータに慣れることができました。このことも今の仕事に役立っています。
今後の目標を教えてください。
技術力とマネジメント力の向上です。システム開発というと、プログラミングのイメージをお持ちの方が多い印象を受けます。ある意味でそれは正しく、技術力の向上が必要な点についてはイメージがわきやすいかと思います。一方、システム開発は様々な立場の人が関わる仕事でもあります。例えば顧客とシステムの製造担当者にはお互いの立場があり、意見が対立することは珍しくありません。そのような対立の落としどころを見つけて開発を進めていく必要があるため、マネジメント力(特にヒューマンスキル)が重要と感じています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
私は東工大で機械、物理、生命など理工系に関して、入学時点から強い興味を持った多くの学生と出会うことができました。私自身も、数学とコンピュータサイエンスに興味があり、東工大を志望しました。皆さんはどのようなことに興味をお持ちでしょうか。ご自身の興味を追求していった結果の選択が東工大であるならば、卒業生として大変嬉しく思います。

しげた・なおたか(神奈川出身)

2004年
東京工業大学 第1類 入学
2008年
東京工業大学 理学部情報科学科 卒業
2010年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻 修士課程修了
2010年
NTTソフトウェア株式会社 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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