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経営工学系合同研究室紹介2021

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2021.03.19

令和2年度は緊急事態宣言が発令されたことにより研究室見学もオンラインで行われました。オンラインでの研究室訪問では、院生に質問する機会がない、研究室の雰囲気を感じることができない等のデメリットがあり、戸惑った学部3年生も多かったと考えられます。そうした中、3年生向けに経営工学系の大学院生が中心となり、3年生が各研究室について理解を深められるように、合同研究室紹介と称してオンラインのイベントが企画されました。

実際に合同研究室紹介の企画・実施に携わった大学院生に、イベントの報告をしていただきました。

どのような意図で企画してくれたのでしょうか?

経営工学系は、『企業経営や経済システムを取り巻く社会の課題を科学的・工学的な視点から解決する問題解決のプロを育成する』というヴィジョンのもと、学士課程の講義で様々展開されています。しかし、講義で扱う学習内容は経営工学系の根幹を成す授業が多く、最新の研究を講義内で多く扱うことはほとんどありません。学士課程の講義で指導教員から教わった内容と大きく異なる研究することもあり、良いか悪いかは別にしてギャップが生まれているのも確かです。加えて、本学のような研究大学では研究室で過ごす時間も長く、研究室選びにおいて学生室の雰囲気や指導教員との相性の良さも大事な要素になってくると考えています。

そこで合同研究室紹介を実施し、大学院生から見る「研究室」の様子を色々と話をしていただく機会を作ろうと考えました。学部3年生が最初に直面する特定課題研究の内容もさることながら、学生室の様子や研究以外で学生が取り組んでいること、そして大学院での研究なども幅広く理解できるような会となることを目指しました。実際に所属している学生の目線で話をすることで、学部3年生の研究室所属の視野を広げることに繋がったと考えております。

イベントを開催していかがでしたか?

イベントの参加は有志であったにも関わらず、8割近くの研究室に参加いただきました。さらに、イベント当日には多くの学部生に参加いただき、参加者は2日程開催して、延べ100人近くに上りました。研究室紹介は、各研究室におよそ5分間の紹介時間と5分程度の質疑応答時間を設定し、大学院生が伝えたいことを伝え、学部生も知りたいことを余すことなく知れるようそれぞれ時間を設けました。当日は研究に関する質問だけでなく、企業との共同研究の実情や、各研究室の就職活動の事情や研究以外の活動を行う余裕があるかなど、視座が高くアクティブな学生が多い経営工学系らしい質問が飛び交いました。実際に研究室に所属している学生の目線で話を聞く機会にでき、学部3年生の研究室所属の視野を広げることに繋がったと考えております。また、研究室に配属されても他の研究室の事情は分からないので、大学院生が他の研究室のことを知る良い機会にもなり、新たな学びを得られることにも繋がりました。
もちろん各先生方もコロナ禍の中でZoomを使って研究室の説明会を行っています。しかしこの合同研究室紹介のイベントは学生視点で見た研究室の雰囲気を直接学部3年生にお伝えすることで、理系の総合大学でありながら文系に近い学問を学びたいと考える学生に対して良い機会を提供できたと思います。

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