未来

ゼミで学んだ「説明する力」が大きな支えに

株式会社みずほ銀行 営業第十七部 兼
みずほ証券株式会社 投資銀行部門 コーポレートカバレッジ第七部

岸本 錠 さん

岸本 錠さん

現在の仕事について教えてください。
私は大学での金融の研究をきっかけに銀行に就職し、現在は大企業に対して営業を行う部署に所属しています。通信・メディア業を営む日本を代表する企業をお客さまに持ち、資金を貸し出すことはもちろん、それ以外にも幅広いサービスを提案、提供しています。お客さまのさまざまな要望に応える必要があり、一筋縄ではいかない仕事です。その中で、1年目の私は企業の財務状況が健全であるか調べる業務などを多く行っています。様々な角度から企業を診断し、不健全な箇所がないか確認し、分からない点があれば企業に対して質問をすることもあります。資金をいくら貸し出すかにも関わる業務であり、日々緊張感とやりがいを感じながら業務を行っています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
東工大で学んだ「説明する力」は現在の仕事に活きています。所属していた井上光太郎研究室のゼミでは活発な議論を通じて研究をより良いものにしてきました。議論の中では先生方や、研究室のメンバーから説明の足りない点や、不明確な点に対して多くの説明を求められました。他人に分かりやすく、論理的に話すことは非常に困難ですが、多くの経験を積み、事前にしっかりと準備を行うことで少しずつ進歩できたと感じています。現在の仕事でも説明を求められる機会は多くありますが、その際に研究室での経験が活きていると感じることが多々あります。まだまだ未熟ですが、今後もこの経験を活かしながら活躍できるように頑張っていこうと思います。
今後の目標を教えてください。
私は来年からM&Aに関わる部門で働く予定です。M&Aとは、ある企業が他の企業を買収したり、2社以上の企業が合併して1つの企業になる企業活動です。その中で、私は自分の関わったM&Aを成功させ、世界で戦える日本企業を作り出すことを目標にしています。日本企業の海外進出や、企業の成長をM&Aによって成し遂げ、日本社会に貢献していきたいと考えています。結果として、新聞に自分の関わったM&Aが載ったら嬉しい、なんて考えています。これらは決して簡単なことではありません。日々勉強し、業務でも常にハードワークを続け、少しでも目標に近付けるように努力をしていくつもりです。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
東工大は本気で学びたい人に、全力で学ぶ機会を提供してくれます。学問を追及するという意味で実りある学生生活を送れるはずです。また、決して閉鎖的な環境ではなく、留学生や大学外の人、機関などとも多く関わりながら研究活動を行うことで、広い視野を持つことも可能になります。私はこの環境の中で非常に充実した学生生活を送ることができました。この様な環境で学びたいと思う方には東工大を目指すことを強くお勧めします。

きしもと・じょう(千葉県出身)

2009年
東京工業大学 第3類 入学
2013年
東京工業大学 工学部経営システム工学科 卒業
2015年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科経営工学専攻 修士課程修了
2015年
株式会社みずほ銀行 入行

※記事の内容は取材当時のものです

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