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経営工学系のメンバーにケイティー・シーボン准教授が加わりました

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2020.05.20

シーボン先生は以前に特別研究員としてUniversity College Londonおよび東京大学、理化学研究所にお勤めでしたが、令和2年4月に准教授として東京工業大学に着任されました。ここでは、これからの抱負などをご紹介します。

ケイティー・シーボン准教授

ケイティー・シーボン准教授


まずはご専門を教えてください。

インタラクションデザインという複合分野が専門です。人間工学と心理学に基づいて、人間の社会性と多様性を取り入れたインタラクティブなエージェント、インターフェイスとエクスペリエンス(UX)のデザインを用い、人の態度と行動を変容させる手法に焦点を当てて研究してきました。これまでの研究においては、遊び心のあるデザイン戦略、ゲーミフィケーション、シリアスゲームなどを調査し、主に 高齢者および高齢化社会の支援、 社会福祉の促進、 自己啓発の三つの応用分野に貢献してきました。
最近は、特に新型コロナウイルスの状況に触発され、データリテラシー、および誤報や認知バイアスに対するメタ認知的回復力を高める方法に興味を持ち、研究し始めました。

東工大の学生はどうですか? 

新任の私にとっては、かなり神秘的だと思います(笑)

では、先生の研究室で研究に取り組む学生にはどのようなことを期待していますか?

複合分野を背景に持つ学生は特に、この研究室に適しています。研究室では批判的思考と問題解決、エンジニアリングとデザイン能力を組み合わせ、人間の被験者を用いた様々な手法を組み合わせた研究を行います。
研究室での勉強を通じて「スキルバランス」を身に付けられると思います。例えば、もし理論が得意であっても、最後にはそれを補完する実用的なスキルも身に付けられるでしょう。それを考慮すると、最も重要なポイントは、柔軟性、開放性、およびビジョンの明快さ(個人的にも、研究者としても)だと思います。

最後に今後の抱負を聞かせてください。

大まかに言って、私は人的要因(ヒューマンファクター)、特に社会性に着目していきたいと思います。人間が使うのに適した技術だけでなく、技術の設計やその効果の研究において、人の社会性を認識することに興味があります。結局のところ、技術は人なしには成立せず、人間は社会的な動物です。我々が人的要因を考慮しないと、AIバイアスで何が起こったのか、SNSの利用が個人の幸福に及ぼす悪影響など、問題が発生し続けるはずです。

なお、私が日本に来た主な理由の一つは、ここで働く人達と、海外の研究者や実務家のコミュニティとの橋渡しに貢献することでした。
お互いに学び、知識や技術の交流に参加できる、実りある交点がたくさんあります。例えば、いくつかの国が人間の多様性の支援など、社会的に大きな進歩を遂げていますが、一方で日本は技術革新において世界的リーダーであり続けていると思います。私のしている仕事、すなわち個人や社会をよりよくするためのデザインの研究が、海外の研究者と日本の研究者を結びつけ、すべての人々のためになる研究活動の機会を生み出せるよう願っています。

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