情報通信系 News
「将棋で学ぶプログラミング基礎」、「超スマート社会への招待」を開講
東京工業大学超スマート社会卓越教育院は、インターネット上で誰でもいつでも無料で受講できる大規模オンライン講座MOOC(ムーク)※1で新たに2つの講座を公開しました。
日本語のみで受講する「将棋で学ぶプログラミング基礎」と「超スマート社会への招待」は、世界的なMOOCのプラットフォームedX(エデックス)※2で公開され、標準学習期間はそれぞれ5週間です。
工学院 情報通信系の髙橋篤司教授(情報通信コース 主担当)による、プログラミングの基礎と様々な工夫について、将棋を題材に学ぶコースです。このコースは初級者向けで、プログラミング経験、将棋の知識は問いません。プログラムの実行環境として、MATLAB(マトラボ)版の将棋プログラム「MT将棋」を使用し、コードの要点をピックアップした解説を通してプログラミングの基本や考え方の一端を学びます。MATLAB環境がない人には、本コースの受講者限定で、WebブラウザからMATLABを使用できるMATLAB Onlineの期間限定(約9週間)ライセンスが発行されます。
無人のトラクターが広大な畑を耕し、自動運転のバスやトラックが人や物を運び、アバターロボットが介護をする、そんな未来の社会、「超スマート社会」がすぐそこまで来ています。
本コースでは、「超スマート社会」の実現に向けて行なわれている最先端の研究を、東京工業大学の研究者が自ら紹介し、解説します。「超スマート社会」をエンジニアリングの観点から創造しようとしている研究の最前線に立ち、研究者たちがどのように社会課題に取り組み、どのような科学技術イノベーションによってそれら課題に対する解決策を提示しようとしているかを学びます。科学技術創成研究院・リベラルアーツ研究教育院の多久和理実講師がナビゲータとして研究者に質問しながら、進行する対談形式のコースです。
「超スマート社会」の実現に向け、東京工業大学で研究が進められている下記の分野を扱います。
学習者は、上記の各研究分野が超スマート社会の実現に向けて解決しようとしている社会課題について知り、研究者がどのような科学技術イノベーションによってそれらの課題を解決しようとしているのかを、具体的な研究例2例の解説を通して学びます。
第1週:
スマートロボティクス(Robot Zoo Sky)
地上走行ロボットの制御実験について話す畑中准教授
(右)と多久和講師(左)
工学院 システム制御系 畑中健志准教授
第2週:
スマートモビリティ
最先端無線通信システムと自動運転車両について話す
丸田特任准教授(右)と多久和講師(左)
超スマート社会卓越教育院 丸田一輝特任准教授
(現在、東京理科大学准教授)
第3週:
スマートロボティクス(Robot Zoo Aqua)
人間のあらゆる身体活動のスマート化、「スマート
フィジカルアクティビティ」について語る中島教授(右)
と多久和講師(左)
工学院 システム制御系 中島求教授
第4週:
量子コンピューティング(シリコン量子ビット)
量子力学の原理を利用した計算を講義する小寺准教授
(右)と米田特任准教授(左)
工学院 電気電子系 小寺哲夫准教授、超スマート
社会卓越教育院 米田淳特任准教授
第5週:
スマートロボティクス(Robot Zoo Land)
鈴森教授(右)と遠藤教授(左)が語るロボットと
超スマート社会
工学院 機械系 鈴森康一教授、工学院 機械系
遠藤玄教授