情報通信系 News
山崎和良さん(工学院 情報通信系 山口雅浩研究室)が、The 28th International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory (ISOM'18)でPoser Paper Awardを受賞しました。ISOM'18は、2018年10月21日~24日に北九州市で開催された光メモリ、イメージング、センシングに関する国際会議です。受賞論文のタイトルは、「Environmentally Robust Phase Detection for Holographic Data Storage」です。
ホログラフィックメモリは次世代の超大容量データ保持装置として期待されています。ホログラフィックメモリの情報記録技術として有望な位相記録方式では、ホモダイン方式と呼ばれる位相検出法が従来研究されてきましたが、カメラ間の差動演算を行なうため、カメラ間の検出信号のばらつきが位相誤差を発生していました。
提案した位相検出方式は、単一カメラのページ間の差動信号を検出するため、複数のカメラ間の強度ずれの影響を受けにくいので、カメラセンサの感度ずれ、汚れ、ごみに対してロバストなシステムを構築できるようになります。本発表では、提案した位相検出方式が、従来の位相検出方式に対してロバストであることを実験的に実証しました。
Kazuyoshi Yamazaki and Masahiro Yamaguchi, "Environmentally Robust Phase Detection for Holographic Data Storage", The 28th International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory (ISOM'18), Tu-J-09 (Kitakyushu, 2018.10).