豊かな未来社会を築くことを目指し、
コンピュータに関する幅広い専門知識を身に付けます。
情報工学系では、情報に関する体系化した理論から、ソフトウェア、ハードウェア、マルチメディア、人工知能、生命情報解析等の幅広い専門知識を修得します。プログラミングの方法を覚えて、単なるコンピュータの使い手になることを目指すものではなく、今や社会システムおよびビジネスの全てに取り込まれているコンピュータに関する技術を原理から深く理解し、新しい情報システムをモデリングする技術、複雑なソフトウェアを効率的に開発する技術、大量のデータから必要な情報を抽出する技術、人とコンピュータの知的インタフェース技術、物体や自然言語を高度に認識する技術、生命に関する情報を解析する技術、社会をシミュレーションにより解析する技術といった最先端の分野において世界を先導する研究者・技術者として活躍できる人材を養成します。
系主任メッセージ
頻発する自然災害・地球規模の気候変動・パンデミック・戦争は、過度にグローバル化したヒトとモノの膨大な流れに支えられる現代社会のあり方に大きな疑問符を投げかけています。そんな中で、グローバルに結ばれた情報の流れは、止めることにメリットがなく、むしろ決して止めてはならず、増えれば増えるほどますます重要性を高めてゆく、そんな対照的な性格を持っています。
少し前までは、コンピュータを設計し、プログラムを作るのが情報工学と思われていました。今や、重要インフラの制御、交通システム(自動運転など)、金融システム(ブロックチェーンなど)、医療情報システムなど、情報工学はあらゆる分野で必要不可欠となっています。世界に目を転じると、世界を代表する大企業のCEOらの多くが情報工学で博士の学位を取得していることに気づくでしょう。つまり、これからは経営者であっても情報工学の知識が必須だということです。
私たち情報工学系はこうした社会的要求に応え、新しい「情報」を自在に操る人材育成に努めています。情報工学の重要な分野を網羅的にカバーすると同時に、国際的に競争力のある著名な教員と研究室が皆さんを待っています。
系主任 村田 剛志