未来

情報技術の力でシステム社会をささえる

株式会社富士通研究所
ソフトウェア研究所 運用管理ソフトウェアプロジェクト

鈴木 脩司 さん

鈴木 脩司さん

現在の仕事について教えてください。
仕事ではシステムの監視技術について研究を行っています。現在、様々な業務でICTを駆使したシステムが使われています。しかし、年々、システムは複雑化しており、システムの開発だけでなく、開発したシステムが問題なく動き続けているか監視するコストも年々増加しています。私の部署ではこのシステムの監視をICTによってサポートする技術の研究を行っています。システムから得られる様々なデータを解析して、いち早くシステムの問題を察知し、利用者が快適にシステムを使えるだけでなく、システムの管理者の仕事が少しでも減るようにしていきたいと考えています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
どのような研究を行うにしろ、今までできなかったことをできるようにするときは何かしらの困難な問題が伴います。その困難な問題へどのように対処していくのか、大学で学んできたことが今の仕事でも大いに役に立っていると考えています。大学では情報技術を利用した生物のデータの高速な解析手法の研究を行ってきましたが、速くなると考えていた手法をいざ試すと逆に解析が遅くなってしまうということが多々ありました。このとき、失敗した原因を丁寧に調査し、次に繋げる。大学で学んだ問題へのこの対処方法はどのような研究をするうえでも重要なことであり、現在の仕事でも活きています。
今後の目標を教えてください。
日々、いろいろなところで問題が起きています。このような問題に対して私は情報技術を使って解決していきたいと考えています。大学では情報技術によって生物のデータを解析する技術について研究を行ってきました。この研究で培った技術などが今の仕事でも活きています。そして、今の仕事で、また新しい技術を身に付け、この技術をまた他の問題に適応する。このサイクルを繰り返して、困難な問題に挑戦し続け、豊かな社会を作っていきたいと考えています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
東工大に入学し、研究室の先生をはじめ、多くの先生や先輩、後輩との出会いを通じて高校生のときには考えもつかなかったような様々な経験をすることができました。この経験は今の仕事でも活きています。ぜひ、東工大で今思い描いている以上の経験をして、社会で勝ち抜く力をつけてください。

すずき・しゅうじ(埼玉県出身)

2006年
東京工業大学 第5類 入学
2010年
東京工業大学 工学部情報工学科 卒業
2012年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 修士課程修了
2015年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 博士後期課程修了
2015年
株式会社富士通研究所 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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