未来

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グーグル本社(米国)
検索広告エンジニアリング部

ビラチ スラヴェン さん

ビラチ スラヴェンさん

現在の仕事について教えてください。
現在はグーグルの検索広告の改善と開発を進める部署でシニアソフトウエアエンジニアリングマネージャーとして働いています。グーグルの検索広告エンジニアリングとは、ユーザーが入力した検索キーワードに対してより便利で適切な広告を表示させる仕事です。その中で私のチームは、映画、音楽、イベントチケットなどオンラインで購入可能なメディアに関する広告を改善しようとしています。ユーザーがメディアについてグーグルで検索するときに広告主が販売しているメディアそれぞれをグーグルの検索ページからワンクリックでアクセスできるようなツールを開発しています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
東工大では大学院情報理工学研究科で自然言語処理の研究をしました。大量なデータを処理し、統計や確率モデルを使って表記を訂正したり、文章を英語から日本語へ翻訳することが研究の内容でした。2005年にグーグルに入社してからは、東工大で学んだ技術を毎日の仕事で活用できました。具体的には、統計や確率モデルを使ってグーグル検索ページ上で「もしかして」や「関連検索」のようなツールを作ったり、日本語表記の揺れ対応や言語横断、グーグルユーザーの入力に対して適切な検索結果を返すことです。例えば、「gu-guru」とローマ字で検索しても「グーグル」に関連があるページを表示することもその一例です。
今後の目標を教えてください。
テクノロジー開発スピードが未だにムーアの法則に従っています。スマートフォンなどいろいろなセンサーが入っているデバイスが増えてそのセンサーで集めたデータをクラウドコンピューティングで処理する技術が誰でもアクセスできるようになっています。それぞれをコンバインして、今後は10億人以上のユーザが使うサービスにチャレンジしたいと思います。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
私が東工大で得た研究の経験とスキルは実社会で仕事をする上でも欠かせないものとなりました。現在世界のIT最大手と言われる会社で仕事をしているのも、東工大のような研究リソースが豊かで世界のトップ級の教授の元で勉強や研究をした経験があったからでしょう。しかしそれより重要なのは、教授や学生たちとの親しいつながりや頑張ればできると言う考え方に接触できる環境があるということです。

びらち・すらべん(クロアチア、アメリカ出身)

2000年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 修士課程入学
2002年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 修士課程修了
2005年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科計算工学専攻 博士後期課程修了
2005年
グーグル株式会社(日本) 入社
2013年
グーグル本社(米国)へ転職

※記事の内容は取材当時のものです

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