数理・計算科学系 News
日本オペレーションズ・リサーチ学会の第7回論文賞を本学修了生が受賞
本学大学院情報理工学研究科数理・計算科学専攻(現 系・コース)福田研究室の博士課程を2016年3月に修了した Bruno F. Lourençoさん(現成蹊大学理工学部情報科学科 助教)が、在学中に研究した内容である半正定値計画問題における悪条件の問題をまとめた論文が日本オペレーションズ・リサーチ学会の第7回論文賞を受賞しました。本賞は同学会が発行している英文論文誌 Journal of Operations Research Society of Japan の年間最優秀論文に贈られる賞です。
授賞式は、日本オペレーションズ・リサーチ学会の2017年秋季研究発表会(2017年9月14日(木)~15日(金)、関西大学 千里山キャンパス)で行われました。
Bruno F. Lourenço さんは、同時受賞者でもありこの研究のきっかけを作ってくださった土谷隆先生(政策研究大学院大学)と村松正和先生(電気通信大学)に「丁寧な御指導のお陰で,今年度のOR学会の論文賞を受賞しました。心より感謝を申し上げます。」というコメント寄せています。在学中の指導教員である数理・計算科学系の福田光浩准教授には「東工大在学中は研究人生にとってかけがいのない経験を得ることができました。福田先生の支援も非常に大事でした。困ったときに、福田先生によく相談させていただきました。」というコメントを寄せています。
受賞の対象となったのは、次の論文です。
B. F. Lourenço, M. Muramatsu, and T. Tsuchiya, "A structural geometrical analysis of weakly infeasible SDPs," J. Oper. Res. Soc. Japan 59 (2016), 241-257.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorsj/59/3/59_241/_article