経営工学系 News
東京工業大学の学生チーム「つばめ」(工学院 経営工学系 修士課程1年:中村佳生さん、渡邊優太郎さん、手塚涼太さん)が3月13日、慶應義塾大学SFC研究所 データビジネス創造・ラボ主催の「第12回 データビジネス創造コンテスト ~Digital Innovators Grand Prix (DIG) 12~」で未来創造賞を受賞しました。
本コンテストはデータサイエンス人材の育成を目的として、2014年より開催されています。第12回目となる今回は株式会社ぐるなびが飲食店情報サイト「ぐるなび」の閲覧・予約データを提供し、「食は笑顔を作る~飲食文化の新しいカタチ~」をテーマに飲食業に新しい価値を提供するような提案を募集しました。応募対象は日本の高校、高等専門学校、大学、大学院に所属する生徒・学生です。
80チームから参加申し込みがあり、資料を提出して予選に参加した50チームの中から10チームが予選審査を通過し、ファイナリストとしてオンラインで開かれた本選で発表しました。審査基準は、「提供データ活用」「独自データ収集」「データ解析」「実現・継続性」「新規性」の5項目です。慶應義塾大学の村井純教授を審査員長とした14名の審査員によって審査が行われました。
東工大学生チーム「つばめ」は、「予約から変わる。デジタルで変える。~新型コロナ収束後のV字回復戦略~」というタイトルで発表しました。株式会社ぐるなびより提供されたデータや独自に収集したデータ等の分析を踏まえ、ぐるなびに対し「飲食店予約の再販市場」と「2店舗目レコメンドサービス」の開始を提案しました。「飲食店予約の再販市場」とは、社会問題となっている予約の無断キャンセル問題の解決を目的に、行けなくなった飲食店の予約を他の消費者に売ることのできるシステムです。一方「2店舗目レコメンドサービス」とは、コロナ収束後の社会ですたれてしまう可能性のある「二次会」の復活を目的に、一次会の予約情報とユーザーそれぞれの個人特性から最適な2店舗目をお勧めするサービスです。これらの提案は特に「新規性」が高く評価され、チーム「つばめ」は「未来創造賞」を受賞しました。
このたびは、本コンテストで未来創造賞という光栄な賞をいただくことができ、チーム一同大変嬉しく感じております。データやエビデンスに基づき、「新型コロナウイルスの感染拡大により大きな影響を受けた飲食業に新しい価値を提供するような提案」を発信できたことは本当に良い経験になりました。本コンテストでは、工学院経営工学系で学んでいる「統計やプログラミング等の知識や経験、そして社会経済における課題を発見し適切な解決策を探す力」等が大いに役に立ったと感じております。本コンテストに際しては、関係各位の皆様から多くのご助言や応援をいただきました。本当にありがとうございました。