経営工学系 News
経営工学コース松井知己教授が、日本鉄鋼協会の計測・制御・システム研究賞(第25回 2020年)を共同受賞しました。ともに受賞された共同研究者の高橋佑典さんは、2016年度松井研修了生です。
製鉄プロセスにおいて、製鋼工程から圧延工程へ鋼材(スラブと称する)を供給する際、一時的にスラブを保管する場所をスラブヤードと呼ぶ。スラブヤードにおいては、次工程への材料供給を滞りなく行うため、スラブの移動が少なく、かつ設備限界まで高くなるよう、スラブを積み上げる必要がある。このような積姿を求める問題がスラブヤード山分け問題である。
本研究では、基本的なスラブヤード山分け問題がグラフの頂点彩色問題に帰着されることに着目し、頂点彩色問題の既存の定式化を改訂し、スラブヤード山分け問題の定式化を提案する。提案する定式化については、計算実験によってその性能について確認を行った。なお、この研究結果には、高橋佑典さんの卒業論文の一部が含まれている。