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本学学生が2018年度情報処理学会コンピュータサイエンス領域奨励賞を受賞

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2018.10.25

情報工学コース修士課程在籍中(佐伯研究室所属)の高橋碧さんが、工学部情報工学科在学時の2018年3月に開催された情報処理学会第198回ソフトウェア工学研究発表会での研究発表に対して、2018年度情報処理学会コンピュータサイエンス領域奨励賞を受賞しました。

情報処理学会コンピュータサイエンス領域奨励賞は、情報処理学会のコンピュータサイエンス領域の研究会やシンポジウムにおいて、特に優秀な研究発表を行った29才以下の若手会員の中から選定委員会が審査し贈呈される名誉ある賞です。

「情報検索に基づくBug Localizationへの不吉な臭いの深刻度の利用」と題された研究発表において、大規模ソフトウェアの開発において特定のバグを取り除くために修正すべきソースコードの箇所を限定するバグ局所化技術(Bug Localization)について、新しい手法を提案しました。バグに関する記述とソースコード記述の類似度からバグの原因を特定する手法がこれまでに提案されていましたが、こういった手法には特定の精度が低いという問題がありました。提案手法では、プログラムの理解性や保守性に悪影響を及ぼすソースコードの特徴である「不吉な臭い」に注目し、バグの混入のしやすさという観点を新たに加えることで、従来のバグ局所化手法の拡張に成功しました。オープンソースソフトウェアを用いた評価実験を通して、提案手法の実用性の高さを示したことも加え、着眼点の新しさと実用性の高さより、高い評価を受けました。

今後はさらに発展させて、より多様な保守性の観点を利用したバグ局所化手法の構築など、効率の良いソフトウェア開発を支援するためのシステムの研究を行っていく予定です。

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