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岡田将吾助教が人工知能学会創立30周年記念論文賞の最優秀論文を受賞

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2017.01.18

新田研究室の岡田将吾助教が、人工知能学会創立30周年記念論文賞(2016)最優秀論文を受賞しました。

同賞は、人工知能学会が創立30周年の記念事業に伴う会誌編集事業の一環として、研究発表論文の投稿を奨励することを目的に論文を募集し、特に優秀なものを選び表彰します。受賞者には賞状および記念品が贈呈されます。

受賞対象となった研究テーマ

「マルチモーダル情報に基づくグループ会話におけるコミュニケーション能力の推定」
岡田将吾(東工大)、松儀良広(東工大)、中野有紀子(成蹊大)、林佑樹(大阪府立大)、黄宏軒(立命館大)、高瀬裕(成蹊大)、新田克己(東工大)
  • 岡田助教のコメント

岡田将吾助教

岡田将吾助教

本研究は、グループディスカッションにおける会話参加者のコミュニケーション能力を推定する計算機モデルの構築・評価に焦点を当てたものです。 120名が参加した、計9時間を超えるグループディスカッションデータにおける、発話中の言語情報、音声・動作などの非言語情報から多様な特徴量を抽出し、 専門家により評定された参加者の能力値を推定するモデルを構築・評価しました。実験の結果、能力値の高・低を90%以上の精度で分類できることを示しました。本技術は、コミュニケーション能力という抽象的な概念を数値化し、能力が高い・低いと評定される人の特徴を比較・分析することを可能にします。

近年、再び注目を集めている人工知能分野において、 名誉ある賞を頂いたことを大変光栄に思っております。 対象論文は、成蹊大・立命館大・大阪府立大とのJSPS科研費プロジェクト(研究課題:25280076)の成果です。プロジェクト代表者の中野有紀子教授(成蹊大)をはじめ、共同研究者の方々にはこの場を借りて深く感謝申し上げます。本受賞を新たなスタートラインとして、今後も研究を発展させるために、精進していきたいと思っております。

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