数理・計算科学系 News
本学修了生の仮屋夏樹さん(2021年3月博士課程修了、現在みずほリサーチ&テクノロジーズ(株))と本学教員の渡辺澄夫教授(情報理工学院)が電子情報通信学会の論文賞(2021年度)を受賞しました。
受賞論文「Testing Homogeneity for Normal Mixture Models: Variational Bayes Approach」は、情報源の均一性の検定を行うための変分ベイズ法の数学的な性質を明らかにしたものです。従来は困難であった変分自由エネルギー(平均場自由エネルギー、変分対数周辺尤度の符号反転)の確率的な変動を導出することに成功しました。
この研究により、情報源が均一であるか複数であるかを正確に判断することが可能になり、機械学習とデータサイエンスの発展のための基礎となることが期待されています。この研究は、仮屋夏樹さんが本学博士課程の在学時に行われ発表されていたものです。