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国際人工神経回路会議(ICANN)で本学学生が最優秀論文賞を受賞

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2017.10.30

幸島匡宏さん

幸島匡宏さん

2017年9月11日から15日までイタリアで開催された国際人工神経回路会議において、幸島匡宏さん(情報理工学院,数理・計算科学系博士課程2年)の論文「非負値行列分解の変分ベイズ法における相転移構造」が最優秀論文賞を受賞しました。

研究の概要: 非負値行列分解は、音声画像の解析や商品購買情報の解析に広く応用されている統計モデルですが、その数学的な性質は十分には解明されていませんでした。幸島匡宏さんは、行列値の確率変数 X を AB に分解する際にAとBが確率変数として独立な場合を解析し、その自由エネルギー(マイナス対数周辺尤度)が、ハイパーパラメータの変化に対して相転移を持つことおよびそのその構造を数学的に厳密に解明しました。この成果は、与えられた情報 X を分解する際のハイパーパラメータの最適設計を可能にし、人工知能や購買解析システムのための数学的基盤を実現します。

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