経営工学系 News
令和4年度(2022年度)の日本統計学会賞を、宮川雅巳名誉教授が受賞しました。
日本統計学会賞は「統計学の研究および普及に対して貢献した個人に対して授与し、その功績を顕彰するため」に設けられた、統計学の学術研究において日本で最も権威ある賞です。
宮川雅巳名誉教授は、1982年東京工業大学助手、東京理科大学講師、助教授、東京大学助教授を経て、1996年東京工業大学助教授、1999年教授となり、2022年定年退任されています。信頼性工学・品質工学・因果推論の分野で経営工学研究を導いてこられました。
宮川雅巳氏は、統計的品質管理を中心とする応用統計学分野において、第一線で活躍する研究者である。グラフィカルモデリングおよび構造的因果モデルの方法論研究に関しては日本国内のパイオニアとして、品質管理学・応用統計学をけん引してきた。品質工学分野に関しても、統計科学的観点から数多くの論文を執筆しており、他の研究者・実務家の追随を許さない理論系研究者である。同氏の研究のスタンスは「現実問題に応用できる(現実問題を解決できる)統計解析法」の開発を目指すものであり、その目的を達成するために、いち早く最先端の統計科学に目を向け、その普及・啓発・開発に貢献してきた研究者の一人であると言える。このような応用統計学の発展に対する多大な貢献は、日本統計学会賞にふさわしいものである。
(一般社団法人 日本統計学会ホームページより)