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尾形研究室の橋本啓太郎さん(D2)が 第6回辻井重男セキュリティ論文賞 優秀賞を受賞

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2021.05.28

橋本啓太郎さん(工学院 情報通信系 尾形研究室)

橋本啓太郎さん(工学院 情報通信系 尾形研究室 D2)が、第6回辻井重男セキュリティ論文賞 優秀賞別窓を受賞しました。辻井重男セキュリティ論文賞は、広く若手の研究者や実務家の情報セキュリティの技術とマネジメントに係わる論文を募り、新規性、有用性、信頼性を基準に評価し、優れた論文を表彰するものです。

橋本啓太郎さん(工学院 情報通信系 尾形研究室)

受賞論文

著者:
橋本 啓太郎,勝又 秀一(AIST),Kris Kwiatkowski (PQShield),Thomas Prest (PQShield)
論文題目:
"An Efficient and Generic Construction for Signal’s Handshake (X3DH): Post-Quantum, State Leakage Secure, and Deniable"
  • 審査員による講評コメント ((一)日本セキュリティ・マネジメント学会ホームページより)

本論文は、世界的に利用されているメッセージングプロトコルであるSignalの構成要素であるX3DHを抽象化し、それに対する安全性定義を与えると共に、その定義を満足する方式を鍵カプセル化メカニズムと署名を元に構成している。
この結果は、構成要素に量子安全な方式を採用すれば,既知の結果と合わせて、Signal全体の耐量子化に成功することを意味している。加えて、NIST耐量子暗号標準化候補で提案方式を実装し、通信量と計算コストの面で提案方式が実環境で動作することも確認している。これらの理由により、新規性、有効性、信頼性のいずれにおいても優れており、辻井重男セキュリティ論文賞の優秀賞に相応しい。

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