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東京工業大学がディジタル技術の若手研究者に贈る2020年度「末松賞『ディジタル技術の基礎と展開』支援」の受賞者が決定し、11月9日、大岡山キャンパスで授賞式が行われました。
末松安晴栄誉教授(前列左端)と受賞した原祐子准教授(前列左から2人目)、三浦智講師(同3人目)、庄司雄哉准教授(同4人目)
末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援は、将来の基盤技術としてのディジタル技術に関心を持った若手研究者の育成を目的とし、コンピュータ、ロボティクス、ネットワーク技術などとそれらの活用に関する研究に対し研究費支援を行うものです。2018年度に東京工業大学基金の末松基金により創設されました。 第3回となる2020年度は、原 祐子准教授(情報通信コース 主担当)をはじめとする3名が受賞しました。
所属 | 職名 | 氏名 | 研究課題 |
---|---|---|---|
工学院 機械系 ![]() |
講師 | 三浦 智![]() |
AIを活用した移動ロボットの汎用型インタフェースの制御 |
科学技術創成研究院![]() 未来産業技術研究所 ![]() |
准教授 | 庄司 雄哉![]() |
不揮発光素子を用いた光ニューラルネットワーク演算回路 |
工学院 情報通信系 ![]() |
准教授 | 原 祐子![]() |
IoTエッジコンピューティングに向けた制御システム設計手法の開発 |
授賞式では、益一哉学長から受賞者に賞状が贈られ、受賞者による研究課題のプレゼンテーションが行われました。末松栄誉教授をはじめとする来賓からは、発表内容への質問とともに、多くの激励の言葉がかけられました。
末松安晴栄誉教授・元学長は、本学で行った光ファイバー通信の研究、特に動的単一モードレーザーの先駆的研究が、大容量長距離光ファイバー通信の発展に寄与し、社会に貢献したとして2014年日本国際賞、2015年度文化勲章を受賞(章)しています。
「若い人たちが様々な分野で未開拓の科学・技術システムの発展を予知して研究し、隠れた未来の姿を引き寄せて定着させる活動が、澎湃(ほうはい)として湧き出てほしい」との末松栄誉教授の思いを継承し、研究活動を奨励するため、賞金の一部の寄附を受け末松基金を設立しました。
末松基金の設立当初より賛同いただいている本学同窓生、株式会社ぐるなびの滝久雄取締役会長から更なる寄附を受け、末松賞「ディジタル技術の基礎と展開」支援を2018年度から開始しました。
このイベントは東工大基金によりサポートされています。