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-渡辺義浩准教授が採択者に選出 -
東京工業大学未来社会DESIGN機構(DLab)は2020年度「DLab Challenge:未来社会 DESIGN 機構研究奨励金」による初めての支援に4件の研究テーマを採択し、試行支援として別の4件の研究テーマを選びました。9月11日、研究奨励金に採択された研究代表者を対象に、支援決定通知書授与式を開催しました。
「DLab Challenge」(ディーラボ・チャレンジ)とは、DLab が提示する「ありたい」未来社会像の実現に繋がる研究、あるいは未来社会像実現のために新たに必要となる学術分野の創出に繋がる研究への支援を行うことで、科学・技術とその倫理的、法的、社会的な視点から豊かな未来の実現に貢献することを目的としています。
第1回の募集となる今回は、本学若手研究者から18件の応募があり、1次選考(書面審査)及び2次選考(ヒアリング審査)を経て4件のテーマを採択しました。佐藤勲機構長と大竹尚登副機構長(DLab Challenge審査委員長)が研究代表者に支援決定通知書を授与しました。
★印:研究代表者、無印:共同研究者
研究テーマ | 氏名(所属、職名) |
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機械視覚像の実世界へのリアルタイム重畳投影の創出:人間の知覚限界の超越と未来社会創造への貢献 |
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エッセンシャルワーカーの在宅勤務を可能にするロボット遠隔制御システムの探求 |
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Exoskeleton for the Mind (Elemi) : Augmenting Metacognition with AI (心の外骨格(エレミ):AIによるメタ認知の増強) |
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アイソトポミクス健康診断法の開発 |
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また、上記の採択テーマとは別に、審査委員会での議論により未来社会の実現につながる斬新な研究と判断された4件のテーマについても、単年度の試行支援として選出しました。
★印:研究代表者、無印:共同研究者、◇印:研究協力者(学外研究者)
研究テーマ | 氏名(所属、職名) |
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マイクロ/ナノロボティクスによる抗菌作用コントロール |
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熱エネルギー変換でTRANSCHALLENGE社会をサポート! |
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半自動移動ロボット操作と視覚拡張を用いたバーチャル外出 |
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創造的共同研究が「湧き上がる」研究者間ネットワーク構築の実践的研究 |
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大竹尚登副機構長(DLab Challenge審査委員長)のコメント
本年度に新設されたDLab Challengeの審査を実施し、18件の応募から、支援テーマ4件、単年度試行支援(追加支援)テーマ4件を選出しました。書面審査と面接審査を経て支援課題を選出した経緯と採択課題への期待を述べさせていただきます。
このDLab Challengeは,これまでの研究実績を問わず、(1)未来社会像あるいは選択した未来シナリオの実現にどのように貢献するかを説明できているか(2)長期的かつ未来志向の研究として独創的・挑戦的な内容か(3)本研究を実施することによる社会的なインパクトや意義を十分に説明できているか―の3観点を軸とした、DLabならではの評価を行いました。
申請者側も、他の研究費申請と異なる視点の発表を求められて戸惑いの見える中、審査員も全ての発表を聞くまで採点表に筆を入れないこととし、申請者との質疑応答、審査員間の討論を重ねる中で、上述の観点に加え、「ざらざら感のある斬新な研究であり、この研究テーマを構築する中で異分野融合を提案している」ことを重視する大きな流れが醸成され、共通指標の基に審査を実施することが出来ました。
その結果選出されたのが、発表した計8件のテーマです。結果として、既存技術の延長線でなく、違う未来を描くDLabの特徴を反映したテーマが選出されたといえましょう。共同研究者を含む採択者の方々には、研究のスタイルにも工夫していただき、未来社会を形づくる革新技術を提示していただきたいと思います。
基礎研究は、アカデミアとして必ず行っていくものです。また短期的視点の研究は、COVID-19対応など社会課題に対処する研究として有用です。一方、DLabの関わる「ありたい未来社会」をつくっていく長期的視座に立った研究は、VUCA(※)と言われる現代社会だからこそ求められるものです。こうした研究の重要性に気づき、推進する若手研究者がこのDLab Challengeから多く生まれていくことを期待しています。
このイベントは東工大基金によりサポートされています。