未来

チームで挑む、カタチに残る、建築の面白さ

株式会社日建設計
エンジニアリング部門 構造設計グループ 構造設計部 主管 兼 構造企画室 主管

中西 規夫 さん

中西 規夫さん

現在の仕事について教えてください。
建築の設計事務所での構造設計が主な業務です。これまでは、学校(大学)・オフィスビル・通信鉄塔などの様々な用途のプロジェクトを担当させていただき、それぞれどのプロジェクトも同じところはなく、異なった特徴や課題に対して取り組む経験の中で、やりがいを持って仕事に取り組むことができています。特に、構造計算だけを行うのではなく、デザインを担当する意匠設計者や、お施主様、あるいは工事を行う建設会社など、実に多くの関係者とのやり取りの中で仕事が進み、実際に最終的には建物が形に残るところは、この仕事の大きな醍醐味だと思います。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
東工大在学中は、体育会サッカー部に在籍し、建築学科での設計製図などの課題の傍らで厳しい練習にも真剣に取り組み、体力的・精神的に非常に鍛えられました。その経験は、いまの仕事にも基本的な根底の部分で非常に活きていると思います。
また、学部4年から大学院2年までの研究室に所属していた3年間では、建築構造の鉄筋コンクリート構造系の研究を行い、コンクリートの原料となるセメント・砂・砂利を自分たちの手で計量し、氷と混ぜたコンクリートを打設するなど、試験体を自分たちの手で作製し、実験で壊すという貴重な経験をさせていただきました。その経験は、今の仕事でも大切な感覚として大きく活きています。
今後の目標を教えてください。
今年で入社して16年になりますが、担当するプロジェクトはどれ一つとして同じものはなく、まだまだ勉強すべきことが多くあり、日々修行の毎日です。今後の目標としては、少しでも多くの建物の設計に携わり、設計の技術を蓄積していきたいということと、新しいテーマとして、たとえば今自分は天井の耐震化について取り組んでいますが、何か専門的なテーマをみつけて、これからの時代に求められる技術の蓄積に少しでも貢献できれば、と思います。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
大学では学業のみならず、部(サークル)活動やアルバイト、旅行など様々な経験ができます。何かに真剣に取り組む、また、そのときの仲間と何かを成し遂げる経験は貴重な経験だと思います。東工大を目指すみなさんには、社会人として何がやりたいのか、そのために大学で何を学びたいのかを意識しながら、与えられた問題を解くだけではなく、自分から問題意識をもって日々の生活を送るようにこころがけてもらえたらと思います。

なかにし・のりお(千葉県出身)

1993年
東京工業大学 第6類 入学
1997年
東京工業大学 工学部建築学科 卒業
1999年
東京工業大学 大学院情報理工学研究科情報環境学専攻 修士課程修了
1999年
株式会社日建設計 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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