教育
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衣食住の一翼を担う建築学は、人類最古の学問の一つです。美しく、安心で心地よい空間を構築するために、太古の昔から人類は英知を結集してきました。その土地の自然、風土に育まれ、人々の生活、文化とともに発展してきた建築に、独自の感性を吹き込み、斬新な技術を導入して、新たな歴史の舞台を創造する。それが建築学の醍醐味です。
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東工大の建築学系は、1902年以来の長い歴史を有し、数多くの著名な建築家、研究者、技術者を輩出してきました。この伝統ある学舎は、自己研鑽のための多彩なチャンスに満ちあふれています。学生1人あたりの教員数の多さも魅力の一つ。一流の講義や充実した設計教育に加え、OBによるバックアップ体制なども整えて、あなたのやる気に応えます。
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建築学(architecture)は、技術(-tecture)を統合(archi-)するという意味。一般の工学と異なり、学術、技術、芸術を三位一体とする場です。そのためには、幅広い知識と豊富な経験が必要。意匠、計画、環境、構造、材料の各分野とも世界をリードする教員が揃った東工大ならではの基礎教育プログラムを通じて、必須知識を満遍なく修得するだけでなく、広い視野と深い洞察力とたくましい創造力を兼ね備えた次世代のリーダーを養成します。
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学生は、4年目になると研究室に所属し、まずはそれまで積み上げてきた基礎知識と熟成してきた思考の集大成としての卒業制作に取り組みます。つぎに、研究室の教員の指導のもと、各専門分野の最先端の研究に着手します。どの研究も、まだ誰も足を踏み入れたことのない未知の世界ばかり。あなたのデータが、社会を大きく変えるかもしれません。大多数の学生がその魅力に導かれ、大学院に進学します。
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世界の建築に接することは、異国の歴史や文化を肌で感じ取り、逆に日本の建築を見つめ直す絶好の機会です。東工大には、そのための多様なプログラムが用意されています。欧米からの受け入れ留学生が多いのも建築学系の特徴。居ながらにして各国の学生と文化交流できます。独自に進化してきた各地の建築に共通する普遍性を見出し具現化することこそ、グローバル化時代の建築の究極の目標。あなたも挑戦しませんか。