未来

数学で鍛えた「考えぬく力」が大きな支えに

株式会社野村総合研究所
スマートコミュニケーション事業部

大倉 朝子 さん

大倉 朝子さん

現在の仕事について教えてください。
現在私が所属している部署は、お客様がオフィスで使う様々なシステムの基盤を管理しています。私達の役割は、お客様と一体となってプロジェクトの舵取りのお手伝いをすることです。私は1年前から、メールシステムを更改するプロジェクトに携わっています。
入社してから半年間は、研修を受けながら複数の資格を取得することで、基礎技術を身につけました。現場に配属されてからは、高い技術力を持った上司の元で、一つずつ専門技術を磨いています。
お客様からは、常に高い技術力を要求されます。だからこそ、納得してもらえる仕事ができた時は、やりがいを感じます。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
二つあります。一つ目は、お客様が納得できるような説明を考える時です。数学科では、理論を自分の言葉に落とし込む力や、正確な論理を他者に伝える力を鍛えられます。数学で使っていた思考回路が、私を支えてくれていると感じます。
二つ目は、新しい知識を自ら学ぶ時です。私は、全くの専門外である業種に就職しましたが、そのことを苦しいと感じたことはありません。それは、諦めずに数学を考え抜く経験を積んだからだと思っています。恩師である教授が、私が卒業する時に言ってくれた通り、「数学書を読んで自力で学ぶことより根性の要ることはそうない」です。今も、技術的な素養を磨くために、日々の仕事に全力で取り組んでいます。
今後の目標を教えてください。
幅広い知識を持って、様々なスキルセットのエンジニアを纏めるプロジェクトマネージャーになりたいです。そのために、多くのプロジェクトを経験して、広くスキルを磨いていきたいです。また、人種を超えてチームを纏められるようになるために、外国人と英語でコミュニケーションを取る練習をしています。将来的には、海外の企業を相手にする仕事にも挑戦してみたいです。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
誰にも何も言われなくても学びたい、と強く思うものがあるなら、大切にして欲しいです。東工大では、同じように学びを求めて入学してくる仲間と出会い、切磋琢磨することができます。そして、学びたいと思うことに素直に夢中になれる、素晴らしい環境です。
専門性を高めることに、誇りを持ってください。大学で学んだことは、決して裏切りません。自分への自信となって、将来の自分を支えてくれるはずです。

おおくら・あさこ(千葉県出身)

2010年
東京工業大学 第1類 入学
2014年
東京工業大学 理学部数学科 卒業
2014年
株式会社野村総合研究所 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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