イベントカレンダー

「ハイブリッド開催」大岡山談話会:星 裕一郎 氏

  • RSS

日程
2022年7月13日(水)
時間
14:20~16:00
場所
本館H201セミナー室で対面、Zoomによるハイブリッド開催
Zoom URLは講演開始までに http://www.math.titech.ac.jp/page_04.html にてお知らせします。
講師
星 裕一郎 氏(京都大学)
お問い合わせ先
東京工業大学理学院数学事務室 
jimu[at]math.titech.ac.jp  ([at]は半角@に置き換えてください。)
講演タイトル
絶対不分岐底上に安定還元を持つ曲線の等分点の分岐
Ramification of torsion points on a curve with stable reduction over an absolutely unramified base
Abstract
 絶対不分岐な混標数局所体上の種数2以上の射影的非特異代数曲線を, 固定された有理点によるアーベル・ヤコビ写像によって,そのヤコビ多 様体の部分多様体と見做す.これにより,「曲線の等分点」,すなわち,「ヤコビ多様体の等分点であって,埋め込まれた曲線の上にあるもの」を考 えることができる.この設定において,R. Coleman は,以下の主張の成 立を予想した:剰余標数が5 以上であり,かつ,曲線が良還元を持つなら ば,曲線の等分点の座標は基礎体上不分岐となる.そして,Coleman 自 身によって,p 進アーベル積分の理論を用いることで,適当な仮定のもとでのこの予想の証明が与えられた.また,この予想に関連した研究とし て,玉川安騎男氏は,上述の設定のもと,曲線が通常安定還元を持つ場 合に,曲線の等分点の分岐に関するいくつかの結果を得た.
 この講演では,曲線が安定還元を持つ場合の曲線の等分点の分岐に関 する講演者によるいくつかの結果を紹介,解説する.講演の最初のおよそ 1/3 で,リーマン面に対する類似的な状況を解説することで,本講演の主 要な対象である「曲線の等分点」という概念がどのようなものであるか を(非専門家向けに)説明する.次のおよそ1/3 では,上述のColeman の予想,Coleman 自身による結果,玉川氏による結果,講演者による結 果の内容を紹介,解説する.そして,最後のおよそ1/3 で,講演者によ る曲線の等分点の分岐に関する研究の簡単な解説を行う.

更新日:2022.06.23

  • RSS

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE