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東工大 数論・幾何学セミナー: 相川勇輔 氏

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日程
2019年11月29日(金)
時間
16:00~17:00
場所
本館2階H220セミナー室
講師
相川勇輔 氏 (三菱電機株式会社 情報技術総合研究所)
講演タイトル
楕円曲線の素因数分解アルゴリズムと耐量子暗号への応用
アブストラクト
 楕円曲線の暗号への応用として、楕円曲線群上の離散対数問題を安全性の根拠と する楕円曲線暗号が(数学の分野でも)よく知られているが、その応用の幅はも っと広い。また逆に、数学とは異なる領域の動機によって対象を調べることで、 新たな数学の問題も生まれている。本講演では楕円曲線と暗号の関わりとして、 趣の異なる以下の二つのトピックを紹介する。
 一つは、楕円曲線を用いた素因数分解アルゴリズムである。講演者らは代表的な 素因数分解法の一つである楕円曲線法に特殊な楕円曲線生成法であるCM法を組み 合わせた素因数分解アルゴリズムを構成したので、それを紹介したい。(縫田光 司氏(東京大学)、白勢政明氏(はこだて未来大学)との共同研究)
 もう一つは、同種写像暗号についてである。同種写像暗号は、楕円曲線間の同種 写像計算問題の困難性に安全性の根拠を置く公開鍵暗号である。この暗号は量子 計算機への耐性を有することが期待されており、耐量子暗号の重要な候補の一つ として近年盛んに研究が行われている。今回は、最近提案されたばかりの同種写 像暗号CSIDH(Commutative Supersingular Isogeny Diffie Hellman)の紹介を 行い、それに関わる講演者らの研究を紹介したい。(小貫啓史氏(東京大学)、 山崎努氏(九州大学)、高木剛氏(東京大学)との共同研究)

更新日:2019.10.25

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