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今回の講演では、望月新一氏によって創始された、宇宙際タイヒミューラー
理論の最近の進展について報告する。
宇宙際タイヒミューラー理論とは、大雑把に述べると、「一点抜き楕円曲線
付き数体」の「数論的タイヒミューラー変形」を遠アーベル幾何等を用いて
「計算」する理論である。
特に、その応用として、あるディオファントス幾何的不等式が帰結される。
今回の講演では、楕円曲線の6等分点を用いることによって完全に明示的な
(=即ち非明示的な「定数」が一切現れない)不等式を得ることを目的と
する最近の共同研究を紹介する。
(京都大学数理解析研究所の星裕一郎氏、望月新一氏、Nottingham大学の
Ivan Fesenko氏、Wojciech Porowski氏との共同研究)
更新日:2018.10.22