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与えられた2つのsupersingularな楕円曲線に対して,それらの間に同種写像があればそれを構成・計算することは,現在効率的な(量子)アルゴリズムが見つかっておらず,困難であると考えられ,これを一般的な同種写像問題と呼び,この困難性に基づく暗号方式がいくつか提案されている.同種写像問題の困難性は,楕円曲線の自己準同型環の計算と密接に関わっており,最近それらの計算問題の同値性が示された.
本講演では,同種写像問題と関連する計算問題の困難性,帰着関係について紹介し,同種写像を利用した暗号と,関連するその数学的性質について解説する.
更新日:2018.05.28