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ここでのエントロピーというのは空間X上の自己写像f
に対して定義される,その写像の「複雑さ」を表す量であり,
空間がコンパクトケーラー多様体の場合にはfのコホモロジー作用を
経由して計算することができる (Gromov-Yomdin theorem).
Xが代数曲面の場合には,現れるエントロピーはSalem数という
非常に特別な代数的整数と密接な関係がある.
この講演では,エンリケス曲面上の自己同型写像についての一つの一般的な性質を
定式化し,そのエントロピーの分布問題への応用を紹介する.
名古屋大学の松本雄也さんと,Jagiellonian大学の S. Ramsさんとの共同研究.
更新日:2017.10.17