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本講演では、A∞-代数のホモトピー論を展開し、その応用として無限次元Lie群を構造群として持つファイバー束の特性類の構成を紹介する。A∞-代数について、そのHodge分解が与えられるたびに、A∞-極小モデルが得られる。これを利用すると、ファイバー束に対して、垂直計量を与えることで、ファイバーのde Rham複体のA∞-極小モデルの変形を得る。これはA∞-極小モデルのモジュライ空間のコホモロジーから底空間のコホモロジーへの写像を与え、ファイバー束の不変量になる。このモジュライ空間のコホモロジーは、Lie代数コホモロジーやグラフコホモロジーを用いて調べることができる。
更新日:2016.05.09