未来

社会人入学という選択で、人生は変わる

慶應義塾大学
研究連携推進本部

立平 靖 さん

立平 靖さん

現在の仕事について教えてください。
大学職員として、産学官の連携に関わる専門的な業務を担当しています。大学で創造された知識を社会に実装して便益をもたらすのがミッションであると自分なりに定義しています。このための業務は多岐にわたるため、社会人としてのこれまでの経験を活かしながら、さらに様々なチャレンジにより、能力やスキルを充実させることが重要です。このような機会に恵まれたことにとても感謝しています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
東工大での経験や学びは、現在の業務に関わる直接的なきっかけとなりました。また、ゼミでの教授のご指導や研究室のみなさまとの議論を通じて技術と社会の関係について考えることは、エレクトロニクスの研究開発に長く携わっていた私の視野を大きく広げてくれました。修士論文では、ある半導体製品の品種が他にはない興味深い社会的な役割を担っているのではないかという仮説を立て、それをデータで検証することに取り組みました。これを通じて、客観的なデータを使って仮説を論理的に検証することの楽しさや知的な喜びを経験しました。これらのすべてがいまの仕事に活かされています。
今後の目標を教えてください。
今後の目標は2つあります。まず第一に、産官学の連携に関わる現在の業務への取り組みのなかで、自分にしか出来ない付加価値をつけることができるようになることです。もう一つは、修士論文のテーマや仮説の検証の手法をさらに発展させて「技術経営」の分野でオリジナルの新しい知識や理論を創造することです。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
主に社会人で東工大を目指す方にお伝えしたいのは、社会人としての役割を果たしながら大学院へ通うのは、確かに大変ですが、得られる経験や培われる能力、そして人脈はその労苦に値する、あるいは想定以上のものだということです。社会人として、自分のキャリアの幅を広げてみたいと思っている人すべてに、東工大の門を叩くことをお勧めしたいです。

たてひら・やすし(東京都出身)

2012年
東京工業大学 大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻 修士課程入学
2014年
東京工業大学 大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻 修士課程修了
2015年
慶應義塾大学 研究連携推進本部 勤務

※記事の内容は取材当時のものです

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