未来

ICT革命という時代を、全力で駆け抜ける

HUBネットワークス株式会社
代表取締役社長兼CEO

米川 孝宏 さん

米川 孝宏さん

現在の仕事について教えてください。
スマートフォンアプリ開発プロジェクトのチーフアーキテクトとして、企業向けメッセンジャーアプリの研究、開発をしています。国内外の大企業、新聞社、銀行、官公庁、大学向けに、お互いのコミュニケーションを活性化させ、業務効率化と組織の生産性向上を図るためのアプリを開発しています。社会のあらゆる分野、領域のすみずみまで変革させるICT革命。数百年に一度の歴史的な時期に仕事ができることは本当に恵まれたことだと思います。ICT技術でグローバル視点で社会をよりよく変革させていきたいと思いながら、毎日を送っています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
研究室で学んだことは、仕事を長くやっていく中で自分の基礎になっているものだと、時間が経つにつれ実感しています。学生だった当時はその価値があまりわかりませんでした。というのも当然かもしれません。まだ社会経験をしていないわけですから。論文の書き方、プレゼンテーションのしかた、国際会議での発表を通しては、異なる文化圏の人たちとのコミュニケーション、考え方の違いを経験しながら、どうやって共通の目標、目的を達成するのか、など。指導教官の先生方、ともに学んだ友達、OB/OG会での縦横のつながりが、毎年仕事の質が変わっていく中で貴重な人的ネットワークになっています。
今後の目標を教えてください。
設計したメッセージングアプリで、企業や組織のコミュニケーションの問題を解決することです。急速にソーシャル化が進む世の中ですが、会社の中では、組織をまたいだ横断的かつ適切なコミュニケーションができずにいる企業もまだまだ多くあります。人の体に例えると、血液の循環が悪い、という感じです。血行をよくすると健康になるように、企業内でも適切な意思疎通、メッセージングができると、会社が元気になります。企業の生産性が高くなれば社会がよくなる、という好循環のレバレッジになるような支援をしていきたいと思っています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
社会はどんどん進化し変わっていきます。しかし、幼い頃からなんとなく興味があったこと、得意だったことは、将来の自分に必ず何らか関連して、結局は自分の個性、自分にしかできないことにつながるのだと思います。東工大は、充実した研究のインフラ環境、教職員の手厚いサポートがあります。この環境を存分に活用して、未来に輝く自分を育てていってほしいと思います。

よねかわ・たかひろ(山口県出身)

1993年
東京工業大学 第5類 入学
1997年
東京工業大学 工学部電気電子工学科 卒業
1999年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科人間システム専攻 修士課程修了
2002年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科人間システム専攻 博士後期課程修了
博士(工学)学位取得
2002年
HUBネットワークス株式会社(東工大発ベンチャー30号)設立

※記事の内容は取材当時のものです

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