未来

日本企業の未来を照らすコンサルタントへ

ボストン コンサルティング グループ(BCG)
プロジェクト・リーダー

岡安 英俊 さん

岡安 英俊さん

現在の仕事について教えてください。
戦略コンサルティングという業界で、企業がグローバル競争下において「勝負に勝つ」ための戦略を立案し、クライアント(お客様)に実行して頂くためのお手伝いをしています。私の主たる分野は主にオペレーション、簡単に言えばコストや業務効率といった要素を切り口に、クライアントの経営者・ミドル・現場といった方々と議論を重ね、企業の変革を実現していきます。私の職位である「プロジェクト・リーダー」はチームのまとめ役です。答えるべき「問い」や実現すべき「ゴール」を設定し、多様なバックグラウンドを持つチームのパフォーマンスを最大化することで、お客様に対するインパクトを創出しています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
大学院社会理工学研究科では「文系」「理系」の垣根にこだわることなく、社会課題に対して学際的なアプローチで取り組むことを学びました。物理学・化学・生物学・経済学・社会学・歴史学……視点が変われば、世界の見え方が変わります。こうした学問を超える翼となる共通言語が、私が所属していた研究室が取り扱う「システム」という概念です。設定した「問い」に対し、自ら垣根を引くことで解決方法を限定しないこと……大学院時代に身に付けたこうした「姿勢」、そして多様な仲間との議論を通じて得た広い「教養」が、日々の仕事に役立っていると感じます。
今後の目標を教えてください。
コンサルタントとして一人前になりたいということはもちろんですが、個別企業に対するコンサルティング経験を活かして、いつかはオリジナルな「理論」を組み立て、グローバル競争に苦しむ日本企業が歩んで行く道を照らしていきたいです。コンサルティングの世界では、ハーバード大学のマイケル・ポーターのように、アカデミックの世界とビジネスの世界を行き来しながら、キャリアを築いている方が多数いらっしゃいます。もちろん、まだまだ力不足ですから、学問・実務の双方で出会ったみなさんとの交流を通じて、腕を磨いていきたいと考えています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
入試問題は「答えてもらう」ことを意識して作られていますが、国家や企業が直面する難問に決まった解法や解答はありません。また、どんなに正しそうな答えであっても、相手が動いてくれなければノーインパクト。自らが正しいと信じる仮説に対し、あらゆる知見を総動員してそれを確信に変え、全人格を持って相手に伝える……それが世界を変える方法です。東工大で、世界を変えるための底力を身につけて下さい。

おかやす・ひでとし(千葉県出身)

1998年
東京工業大学 第1類 入学
2003年
東京工業大学 理学部数学科 卒業
2005年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科価値システム専攻 修士課程修了
2005年
ボストン コンサルティング グループ(BCG)にアソシエイトとして入社
2008年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科 特任講師
2012年
ボストン コンサルティング グループ(BCG)に再入社。現在、プロジェクト・リーダー
2013年
論文提出により、東京工業大学より博士(理学)学位取得

※記事の内容は取材当時のものです

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