イベントカレンダー
- 日程
- 2020年1月21日（火）
- 時間
- 16:30～18:00
- 場所
- 本館2階H213セミナー室
- 講師
- 赤嶺 新太郎 氏（名古屋大学多元数理）
- 講演タイトル
- Duality of boundary value problems for minimal and maximal surfaces
- アブストラクト
- 3次元ユークリッド空間内の極小曲面方程式に対する無限境界値問題の解の存在と一意性条件は，1966年にJenkinsとSerrinによって与えられた．その後，そのような無限境界値問題の解となる極小曲面はしばしば単葉調和関数論を用いて，構成・考察されてきた．
本講演では，上記の極小曲面方程式に対する無限境界値問題の解と3次元ミンコフスキー空間内の極大曲面（リーマン計量を備え，平均曲率が恒等的に零となる曲面）方程式に対するある種の光的境界値問題の解の間に，双対性と呼ばれる一対一対応があることを証明する．
また，そのことを用いて極小曲面と双対対応する極大曲面およびそれら共役曲面の4つ組に対して，対称性がどのように移り合うかといったことを考察する．
本講演の主要な内容は，名古屋大学の藤野弘基氏との共同研究（arXiv:1909.00975）に基づく．
更新日：2019.10.15
