未来

「結婚したい」をかなえて幸せな社会を

よすが結婚相談所
所長(代表)

立川 智也 さん

立川 智也さん

現在の仕事について教えてください。
日本橋で結婚相談所を経営しています。新卒で入社した化学メーカーを辞めた後、「日本社会におけるクリティカルな問題解決と、自分自身が夢中になれる事が重なる領域は何だろうか?」と自問自答するうちに行き着いたのが、結婚したい男女のご縁を結ぶこの仕事でした。お客様の結婚までをサポートするためにお見合いのセッティングからカウンセリング、時には人生相談を受けたりと業務は広範囲にわたります。また社員3名の小さな所帯ですので、それ以外にも営業や広報、経理など自分でやれることは全部やっています。結婚は人間のある意味での非合理な面が出る意思決定で、その神秘の瞬間に立ち会わせて頂けることが楽しさであり、やりがいです。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
3つあります。1つ目が「考え抜く経験」です。どの講義においても社会人学生の方々がフラットに議論をしてくださり、物事を考える癖がつきました。2つ目が「先生の教え」です。田辺孝二先生の「他人実現」という考え方は私の人生の指針になっており、今の仕事を選んだのもそのコンセプトに導かれた結果だと思っています。3つ目は「広い範囲での繋がり」です。東工大技術経営専攻(MOT)に集まる様々なバックグラウンドを持つ方々との繋がりは、卒業後も大きな財産です。また私の場合は学部は早稲田卒で、MOT在籍中には慶應大学の福沢諭吉記念文明塾にも通っていたため、その3校を跨いだ繋がりは自分にしか無いユニークな特性であると感じています。
今後の目標を教えてください。
結婚したい人が自然に結婚できる社会を作るために、会社を成長させることです。そのためには現在の結婚相談所のサービスを向上させてノウハウを蓄積しながら、様々なお客様のニーズに応えられるよう複数のサービスを生み育てることが必要だと感じています。私は会社の強みとなるアイデンティティは歴史と文化であると考えています。結婚相談所として始まった会社の歴史を大事にし、会社の文化を磨き上げながら、ひとつひとつのご縁を大事に育てていきたいです。それを積み上げた先にはテクノロジーが必要になるフェーズが会社として出てくるのですが、まずは歴史と文化の確たる土台を築きたいと思います。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
ここは釣った魚を与えてはくれませんが、頑張って食らいつけば自分なりの釣り方を思いつくかもしれない、そんな場所です。私は社会人学生が多いMOTの中にあって、社会人経験がない状態で学部から直接入学したため、毎日10時間勉強することで知識と経験の無さをカバーしていました。すると講義中に1度くらいは発言できますし、ラッキーな時はその発言を他の社会人学生達から徹底的に叩いてもらえる特典が付きます。そんな環境にワクワクする方には是非チャレンジして頂きたいと思います。

たてかわ・ともや(千葉県出身)

2009年
東京工業大学 大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻 修士課程入学
2011年
東京工業大学 大学院イノベーションマネジメント研究科技術経営専攻 修士課程修了
2011年
旭化成イーマテリアルズ株式会社 入社
2014年
よすが結婚相談所 開業

※記事の内容は取材当時のものです

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