未来

いくつになっても何かに熱中できる人生を

水墨画家/ウェブディベロッパー

酒井 陽祐 さん

酒井 陽祐さん

現在の仕事について教えてください。
フリーランスのウェブディベロッパーをしつつ、2009年より水墨画家/現代美術家 土屋秋恆氏に師事し、水墨画家として活動しています。
2012年からライブドローイングを開始し、定期的に行っています。また2014年、2015年に個展を開催しました。
水墨画という伝統的な世界に、自分なりの新しい表現を模索し融合させて行くことに、非常に大きなやりがいを感じます。
また、水墨画は、手先で描くのではなく、体全体で筆を引くイメージで描かないと良い線がひけないのですが、ごくたまに、身体と筆が一体となっているような感覚になる時があります。その時得られる妙な高揚感も私にとっては大きな魅力の一つです。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
仕事でプログラムを書くときはもちろん、何か物事を考える際には、抽象化や一般化という頭の使い方が非常に有用だと感じます。ゼミで学んだ数学や数理モデリングは、その点において直接的に役立っているように思います。
少し話は変わりますが、僕は自分のやってる仕事や研究を楽しそうに話す人に出会うと、本当にかっこいいなーと思います。
東工大には、そのような先生方や先輩達がたくさんいらっしゃいます。そういう方達と研究したり議論したりすることで、その方達の持つ雰囲気を味わうことは、仕事に活きるという枠を越えて、仕事というものに対して、自分の中に一つの基準のようなものが出来たような気がします。
今後の目標を教えてください。
こういう事はシニカルだった学生時代にはとても言えませんでしたが、「何歳になっても、新しい目標を持ち、チャレンジし続ける人生を歩むこと」です。僕は葛飾北斎の絵を見て、水墨画を始めたのですが、北斎は88歳で亡くなる直前も「せめて、あと5年あれば、真の絵描きになれたのに」というような言葉を残しています。死ぬまで何かに熱中出来る人生を歩めたら楽しいだろうなと思っています。
これを書いている現在も、新たな考え方、技術、感性を得るべく、ニューヨークの School For Poetic Computation というコンピューテーションを活用したアート表現を学ぶ学校に通っています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
東工大に限らず、大学に行くという選択をするのであれば、勉強や研究に力を入れるというのが一番だと思います。
そして、一つでも、これについて自分は良く学んだ、楽しかったと思えることがあれば、素晴らしいと思いますし、運良く自分の本当に興味あることが見つかって、それを好きなだけ研究したと思えたなら、最高の学生生活だと思います。

さかい・ようすけ(長野県出身)

2005年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科価値システム専攻 修士課程入学
2008年
東京工業大学 大学院社会理工学研究科価値システム専攻 修士課程修了
2008年
株式会社ECナビ(現VOYAGE GROUP) 入社
2009年
水墨画家/現代美術家 土屋秋恆氏に師事
2011年
株式会社ECナビ(現VOYAGE GROUP) 退社
2011年
フリーランス・ウェブディベロッパー

※記事の内容は取材当時のものです

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