材料系 News

北本研究室―研究室紹介 #12―

ライフエンジニアリングのためのナノ材料・デバイス

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2016.10.07

材料系では「金属」「有機材料」「無機材料」の3つの分野にフォーカスし、独創的かつ挑戦的な研究・開発を推進しています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、ライフエンジニアリングのためのナノ材料・デバイスについて研究する、北本研究室です。

教授 北本仁孝

無機材料分野
ライフエンジニアリングコース・材料コース
研究室:すずかけ台キャンパス・J2棟510号室
教授 北本仁孝

研究分野 磁性材料・磁気デバイス / バイオ材料・デバイス / ナノ材料・デバイス
キーワード ナノ粒子・ナノ構造体、ナノ医療デバイス、磁気デバイス
Webサイト 北本研究室別窓
北本仁孝 - 研究者詳細情報(STAR Search)別窓

研究目的と概要

ナノ粒子・微粒子は目に見えるものではありませんが、みなさんのからだや生活にとって重要な役割を担うようになってきています。たとえば、磁石は身の回りでよく見かけるものですが、目に見えないほど小さな磁石がハードディスク、磁気カードなどの情報機器や、医療の現場など人間の生活や生命を支える存在として積極的に使われています。磁性体や金などでできたナノメートルサイズの粒子や構造体の磁気的・光学的現象を理解しながら、私たちの健康や生活・環境にライフ・イノベーションもたらすナノ材料・デバイス技術を生み出そうとしています。

研究テーマ

  1. 1.3次元ナノ粒子集積によるナノポーラス構造体の創製、及び薬剤輸送システムキャリアと触媒への応用
  2. 2.有機無機ナノ粒子複合体の磁場に対する応答を利用したセンシングとがん温熱治療
  3. 3.マイクロ流体デバイスと生体計測システム

ナノサイズの細孔をもつ極薄のシェルでできたカプセルを作製する技術を開拓し、がん治療などにおいて薬を患部に効率よく送り届けて副作用などを抑制する薬剤送達システム(DDS)や、燃料電池触媒粒子、大気汚染物質を分解する光触媒粒子として応用するための研究しています。

ポリマーと磁性ナノ粒子の複合体を作製し、交流磁場に応答する性質を利用したナノ医療デバイスへの応用を研究しています。磁気センシング・デバイスによる生体情報計測と磁気温熱による低侵襲がん治療について応用することを目指しています。

研究テーマ

北本先生からのメッセージ

世の中で実用化されているものは、物理、化学、生物学、材料科学、電気工学などいろんな要素に基づいてできあがっています。このような融合の中で、みなさんのバックグラウンドを広げ深めることによって社会で生かすことができるように考えていきましょう。

社会に出て行くにあたっては、勉強ができること、手先が器用なことなど仕事に直接関係のありそうなことも大事ですが、他の人との連携や交渉するインタラクティブなコミュニケーション能力など普通に人が生きていくのに必要な人間力も重要です。私たちの研究室では、留学生、社会人博士が在籍し、多様な考えを相互に受け入れながら互いに切磋琢磨して、教育・研究をしています。

材料系の全研究室を紹介したパンフレットは広報誌ページでご覧いただけます。

お問い合わせ先

教授 北本仁孝
E-mail : kitamoto@iem.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5424

※この内容は2016年4月発行の材料系 無機材料分野パンフレットPDFによります。最新の研究内容については各研究室にお問合せください。

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