未来

公共の使命を胸に、未来の放送技術を

日本放送協会(NHK)
技術局報道施設部

高砂 幸代 さん

高砂 幸代さん

現在の仕事について教えてください。
全国にある54放送局間のネットワークの開発、整備を行っています。映像、音声用のネットワークの他、報道に利用する情報用のネットワーク等複数の全国ネットワークを担当しており、デジタル化、HD化、さらなる高精細化(4K、8K)と進化していく放送に合わせて、局間ネットワークを設計、開発しています。放送用ネットワークに最も求められることは高い信頼性です。放送は止めることができません。また公共放送であるNHKの使命の1つとして「防災・減災報道」があります。地震・津波・台風などの災害時等に、確実・迅速に視聴者に放送を届けなくてはなりません。そのことを常に念頭に置き、緊張感を持って対応をしています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
大学院の研究室では、ネットワーク技術について発表形式で議論をしながら学ぶ勉強会がありました。そこで学んだ知識は、今の仕事の基礎となっています。その勉強会以外にも、担当教授は論理的に議論することを重視しており、研究の質を高めるために先生や先輩方に刺激を受けながら議論を深めていた記憶があります。そこで培った力は、今の仕事で、より良いものを開発するために、他部署や他社の担当者と議論する際に常に活きています。また、課外活動では登山サークルに所属していました。登山の計画を立て、テントを張って2週間程の縦走を楽しむ中で、企画力やチーム力など多くのことを学び、これらも今の仕事に活きていると感じています。
今後の目標を教えてください。
放送技術の発展に貢献していくこと。通信との融合、高画質化と放送は現在も発展を続けています。日々新しい技術にアンテナを張り続け、新技術を取り入れた開発を行い、未来の放送の実現に貢献していけたらと思います。また、プライベートでは二人の男の子を育てる母でもあります。働く母としての姿を見せながら、子供たちが将来の仕事につながる興味の種を見つける手助けができればと考えています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
東工大には、科学技術の最先端を教えてくださる大勢の先生方と、それを切磋琢磨して学び合える仲間がいます。その環境は間違いなく、知識だけでなく人間の幅を広げてくれると思います。今皆さんが持っている「興味の種」を最大限成長させることができる環境で是非学んでください。

たかさご・ゆきよ(東京都出身)

2000年
東京工業大学 第5類 入学
2004年
東京工業大学 工学部情報工学科 卒業
2006年
東京工業大学 大学院理工学研究科集積システム専攻 修士課程修了
2006年
日本放送協会(NHK) 入局

※記事の内容は取材当時のものです

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE