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石谷治教授が受賞

平成29年度科学技術分野 文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)

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2017.05.11

文部科学大臣表彰の「科学技術賞」は科学技術分野で顕著な功績をあげた者を対象としたもので、「開発部門」、「研究部門」、「科学技術振興部門」、「技術部門」、「理解増進部門」に分かれて表彰されています。

このたび石谷治教授が、下記業績により「科学技術賞」研究部門を受賞しました。

石谷治 理学院 化学系 教授

受賞業績:二酸化炭素を還元資源化する可視光駆動光触媒の研究

石谷治教授

石谷治教授

人類は、地球温暖化およびエネルギー資源や炭素資源の枯渇という深刻な3つの問題に直面しつつあります。太陽光をエネルギー源とした二酸化炭素の資源化(人工光合成)は、これらの問題を一挙に解決する技術として注目を集めています。この技術の中核を担うのが、可視光により二酸化炭素の還元を駆動する光触媒です。

我々は、二酸化炭素を還元する金属錯体光触媒の性能を、詳細な反応機構の解明を通して発案した新たな分子設計により飛躍的に向上させることに成功しました。開発した光触媒は、これまで報告された中で最も効率が良く、耐久性も最も高いものです(図)。

また、元素戦略を勘案した二酸化炭素還元光触媒としては最も効率と耐久性の高い系を、鉄錯体と銅錯体を組み合わせることで創製しました。このようにして開発した金属錯体光触媒を、光酸化力の強い半導体と創発的に融合したハイブリッド光触媒を初めて開発し、可視光を用いた、水を還元剤とする二酸化炭素の光触媒還元に成功しました。更に、高効率な光捕集機能を持つ二酸化炭素還元光触媒を世界に先駆けて開発しました。

CO2光還元効率(量子収率)の世界記録

CO2光還元効率(量子収率)の世界記録

これらの研究は、資源環境技術研究所、埼玉大そして東工大において、同僚、スタッフ、学生の皆さんと一緒に継続的に行ってきました。これらの皆さんとの共同研究が受賞という形で評価していただけたことをうれしく思っています。共同研究者の皆さまに感謝いたします。人工光合成の研究は、人類の将来にとって重要な研究ですし、また学術的にもチャレンジングで面白いものです。今後も多くの方々と協力しながら、この分野に少しでも貢献できればと思っています。

過去の受賞については以下のページをご覧ください。

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