生命理工学系 News

梶原研究室 ―研究室紹介 #44―

感染症や環境汚染などの社会的問題を解決するバイオテクノロジー

  • RSS

2017.04.13

生命理工学系にはライフサイエンスとテクノロジーに関連した様々な研究室があり、基礎科学と工学分野の研究のみならず、医学や薬学、農学等、幅広い分野で最先端の研究が活発に展開されています。

研究室紹介シリーズでは、ひとつの研究室にスポットを当てて研究テーマや研究成果を紹介。今回は、微生物が関わる医学領域や環境科学領域の応用生化学・分子生物学の研究を行う、梶原研究室です。

教授 梶原将

ライフエンジニアリングコース
教授 梶原将別窓

キーワード 感染症、薬剤耐性、ドラッグディスカバリー、資源再利用
Webサイト 梶原研究室別窓

研究紹介

当研究室では、現代社会で問題となっている病原微生物の増殖・感染・病原性発現に関わる分子機構、ヒトや動物等と微生物間の相互作用、有用微生物のタンパク質合成機構などについての基礎研究を行うとともに、これらの知見を利用して新規薬剤や予防法開発の基盤技術や異種タンパク質の高生産技術の開発などの応用研究を行っています。

また海外の大学や研究機関と多くの共同研究を行っており、海外からの留学生も多く所属しています。

病原真菌のバイオフィルム形成

病原真菌のバイオフィルム形成

病原真菌のバイオフィルム形成

病原真菌による肝細胞のアポトーシス誘導

病原真菌による肝細胞のアポトーシス誘導

病原真菌による肝細胞のアポトーシス誘導

研究成果

  • 感染症の起因となる病原真菌の感染や増殖に関わる脂質合成分子機構の解明
  • 病原微生物の病原性因子の同定とその作用機構の解明
  • ゲノム情報を利用した新規な抗真菌薬標的タンパク質の探索
  • 酵母等を利用した異種生物の薬剤排出ポンプタンパク質の機能解析
  • 微生物を用いた外来タンパク質大量生産システムの開発
  • [1] W. Watanasrisin et al. "Identification and characterization of Candida utilis multidrug efflux transporter CuCdr1p" FEMS Yeast Res. 16 pii: fow042. doi: 10.1093/femsyr/fow042 (2016)
  • [2] S. Panapruksachat et al. "Identification and functional characterization of Penicillium marneffei pleotropic drug resistance transporters ABC1 and ABC2" Medical Mycol. 54, 478- (2016)
  • [3] W. Juntachai, et al. "Identification of the haemolytic activity of Malassezia species" Mycoses 57, 163-168 (2014)
  • [4] S. Youngchim, et al. "The role of L-DOPA on melanization and mycelial production in Malassezia furfur" PLoS One 8, e63764 (2013)
  • [5] M. Nagi, et al. "The Candida glabrata sterol scavenging mechanism, mediated by the ATP-binding cassette transporter Aus1p, is regulated by iron limitation" Mol Microbiol. 88, 371-381 (2013)
  • [6] C. Yurayart, et al. Antifungal susceptibilities and interpretation analysis of Malassezia pachydermatis and Candida parapsilosis isolated from healthy and dogs with seborrheic dermatitis" Medical Mycol. 51, 721-730 (2013)
  • [7] M. Nagi, et al. "The Candida glabrata sterol scavenging mechanism, mediated by the ATP-binding cassette transporter Aus1p, is regulated by iron limitation" Mol Microbiol. 88, 371-381 (2013)
  • [8] A. Thong-on, et al, "Isolation and characterization of anaerobic bacteria for symbiotic recycling of uric acid nitrogen in the gut of various termites", Microbes Envrion. 27, 186-192 (2012)
  • [9] W. Juntachai, et al. "Purification and characterization of a secretory lipolytic enzyme, MgLIP2, from Malassezia globosa", Microbiology 157, 3490-3497 (2011)
  • [10] T. Akao, et al. "Whole-genome sequencing of sake yeast Saccharomyces cerevisiae Kyokai no. 7", DNA Res. 18, 423-434 (2011)
  • [11] C. Yurayart, et al. "Comparative analysis of frequency, distribution and population sizes of yeasts associated canine seborrheic dermatitis and healthy," Veterinary Microbiology, 148, 356-362 (2011)
  • [12] M. Nagi, et al. "Transcription factors CgUPC2A and CgUPC2B regulate ergosterol biosynthetic genes in Candida glabrata," Genes to Cells, 16, 80-89 (2011)

教員紹介

梶原将 教授 博士(理学)

1988年3月 東京工業大学 工学部 化学工学科 卒業
1990年3月 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 生命化学専攻 修士課程修了
1993年3月 東京工業大学 大学院総合理工学研究科 生命化学専攻 博士後期課程修了
1993年4月 キリンビール株式会社 基盤技術研究所 研究員
1995年4月 東京工業大学 工学部 助手
1998年7月 東京工業大学 生命理工学部 講師
2001年4月 東京工業大学 生命理工学部 助教授
2003年1月 内閣府 総合科学技術会議事務局 参事官補佐(併任)
2004年4月 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 准教授(改組)
内閣府 総合科学技術会議事務局 上席政策調査員(兼任)
2005年4月 東京工業大学 学長特任補佐(併任)
2006年10月 オタゴ大学(ニュージーランド)歯学部 客員研究員(併任)
2012年5月 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授
2012年11月 東京工業大学 学長補佐(併任)
2015年4月 東京工業大学 ライフエンジニアリング機構 機構長(併任)
2016年4月 東京工業大学 生命理工学院 教授(組織改組)
東京工業大学 生命理工学院 副学院長(併任)
2006年 KIRIN INVENTION AWARD 2006
2008年 バイオインダストリー協会賞(共同)
2010年 東工大教育賞

教員からのメッセージ

  • 梶原教授より

微生物は古くから人類の生活に深く関わっており、時に結核やコレラなどのように世界的に流行し人体に危害を加える種もあれば、一方で酒、味噌、パンなどの食品製造に利用される種も存在しています。

人類はこれまで微生物を純粋培養して、その生体としての構造や機能のメカニズムの解明などを行い、その上で微生物に対する感染防御法や微生物の特殊機能の利用技術の開発を行ってきました。

このような微生物の分子機構の解明やそれを人々の暮らしに役立たせる技術の開発に関心のある学生は是非一緒に研究しましょう。

お問い合わせ先

教授 梶原将
すずかけ台キャンパスJ3棟 1018号室
E-mail : kajiwara.s.aa@m.titech.ac.jp

※この内容は掲載日時点の情報です。最新の研究内容については研究室サイト別窓をご覧ください。

  • RSS

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE